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| ボケない老けない転ばない |
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| 美しく元気に生きているシニアに学ぶ美生術これからの高齢者社会において「ボケない、老けない、転ばない」ための身近な養生訓をわかりやすく読者の皆さんに広め... |
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| 親愛なるげんちゃんへ |
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あの日は本当に楽しかったね。 彼女はスペインに無事到着したそうです。 あの奇跡のような時間がどうやって実現したか。 時間を追って振り返ってみるね。
・・・・・
スペインのカタルーニャで料理人として働く トモコが一時帰国することが決まったの。 実は数カ月前に帰るはずだったんだけど 色々な手違いから直前に突然不可能になって。 トモちゃん始め、キヌお母さん、もちろん私も それはショックを受けていたの。楽しみにしていたから。
それがあっての今回の帰国。 「今回はあなたに会わないで帰る訳にはいかないわ。」 なんて言って、彼女はうちに来る予定を組み込んでくれました。
私「できたらトモちゃんの料理が食べたいな。」 ト「いいね。そしたら一緒に帰るマルタにも一品作ってもらおうか。」 私「えぇっ!?いいの!?遊びに来てるのに!?」 ト「いいよ!またやろうよ!あっこちゃんの器に盛って。 私「あの・・・実は、あなたの料理を食べてもらいたい人が いるんだけど、声掛けていい?」 ト「いいよ、じゃ、人数決まったら連絡して。」
そして年を超え、いよいよ帰国の日が近づいたんだけど。 なかなか彼女と連絡が取れなくてね。 どの程度の人数が可能かわからなかったので、 キヌお母さんに電話してみたの。
私「10人くらいにしようと思ったのですが・・・何人くらい可能かわかりますか?」 母「別に30人とか50人とかじゃないんでしょ?いくらでも大丈夫よ。 20人?大丈夫、大丈夫、料理させちゃって。」 そんな感じで、本人に確認を取らないまま勝手に人数を決め(笑) 招待状の制作を始めました。
帰国後の彼女は分単位で動いていたようで、聞いただけでも 箱根、京都、静岡などなど・・・毎日どこかへ出かけていたみたい。 実家でコーヒーの一杯も飲む時間も無かったって。 そんな彼女がうちに来てお料理を振舞ってくれる。 感謝という言葉では表現できない状況だよね。 なんだかとんでもなく素晴らしいことが起こりそうな予感がしていました。
・・・・・
そして当日。9時藤沢駅集合。お手伝いに来てもらったのは、 イズミちゃんと新田さんとあなた、げんちゃん。料理大好き人間。
まずは家に到着して一服。 スペインからのお客様、マルタがいたので お抹茶を点てて差し上げました。味、大丈夫だったかな?(汗)
ほどなくして準備開始。 台所は日本語とスペイン語(カタルーニャ語?)が飛び交い、 いよいよ活気を帯びていったよね。 「とても激しい調理実習」とでも言うべきかな?(笑)
トモちゃんとマルタはもちろんだけど、あなた達の動きも感動的だった。 みんながみんな「言われて動く」のではなく、「自分で考えて動く」人達だったから 初対面とは思えないほどのチームワークで。 それぞれが本当に楽しみながら料理をしているのも伝わってきたし、 言葉にも出してくれるし。 本番から参加の人達には申し訳ないほどの楽しすぎる準備のひとときだったね。
そして午後1時すぎ。 お客様が続々といらっしゃって。 私にとって、一人ひとりが本当にお世話になっている大切な人だったので、 私は、今まで感じたことがないような高揚感を覚えていました。 顔を見ただけで涙が出ちゃうんじゃないかと心配していたけど、 じっくり顔を見る余裕すらなく、 そういった意味ではホッとしていました。
乾杯して料理をいただく。 ・・・お味は言うまでもないよね。 あんなに沢山あったお料理とお酒がみるみる無くなって。 初対面が多かったのに、自然と名刺交換をしたり、 私が送った紹介文付きの招待状を手に、お互い確認しあったり。 目に写る光景すべてが本当に嬉しかったです。 みんないい人達だから繋がって欲しかったんだ。
落ち着いたところでメイン(?笑)イベント。 陶芸の師匠、佐藤先生のギター演奏! そう、あなたのお父さん。
スペインの曲を何曲か。 そうそう、先生はカタルーニャの曲を演奏してくれたけど、 それがカタルーニャのマルタさえ知らない曲だったらしく(笑) 先生が一生懸命演奏する中、 肩をすぼめて舌出したマルタの笑顔、忘れられないね。
日本語がわからないマルタにも伝わるように 発音の話をしたり、 ギターの音の説明をしたり、 その心遣いすべてが佐藤先生っぽかったよね。
その後、スペインにこだわらず 英語の曲を演奏して歌ってくれた。 先生はボーカリストでもあるから。 で、あの時、感動したんだ。 先生とげんちゃんが英語の歌を2人で即興で歌った時。 練習してきたかのようなハーモニーだった。 目の前で起きている光景が、私には鳥肌ものだった。 佐藤家とは10年以上親しくさせていただいてるけど あなた達が一緒にギターで歌う姿は見たことが無かった。
私からは先生の顔しか見れなかったけど 先生の喜びや感動が伝わってきたし、 あなたの背中からも伝わってきたよ。 この瞬間を生み出せただけでも この会をやった甲斐があったと思いました。
それからデザート。 コーヒーの人、そのままお酒の人。 いずれにしてもティラミスとクリームブリュレは絶品で 彼女、ホメ殺しにあってたよね(笑)
昼に始まった会も気づけば6時を過ぎ。 いたるところで、みんなが話しこんでる。 部屋にいない?と思ったら、 台所で食器を洗ってくれてる人がいたり。
その時間になってふと気付いたの。 私はトモちゃんとまだまともな会話をしていない!と(汗) キヌお母さんも含め3人でホッと一息。 でもわかったんだ。 一緒に楽しい時間を過ごせれば、それで十分。 説明しなくても同じ気持ち。 素晴らしい再会だった。
グループごとに少しずつ帰宅。 いよいよトモ&マルタ&キヌお母さん&げんちゃん組の番。 最後にマルタに抱きしめられたとき、ずっとあった 「遊びに来てるのに、お料理させていいのか?」という迷いが 「これでよかったんだ。」という安堵に変わりました。
トモコはいつもクールだから(笑)でも握手をしました。 言葉では伝えきれないとき 人は体が動くのかもしれませんね。 彼女の笑顔と温度から気持ちが伝わってきました。
あなた達が帰って。 言葉では表現できない気持ちがこみ上げてきて 暗い階段を登りながら涙が滲んできました。 そのまま部屋に入ると そこには佐藤先生とコウさん、大人2人が それはそれは楽しそうに ビートルズを大熱唱していました(笑)
私も即参加! 「センセイ!次はアクロス ザ ユニバース!」 「ヘイ ジュード!」 「レット イット ビー!」 ・・・エンドレスだよね。
一休憩入ったときに。 私「先生。先生が芸大で学生だった頃、 藤本先生も先生のギターで踊ってたんですよね?」 せっかくギターと先生がセットだったので聞いてみた。 藤本先生というのは藤本能道先生。日本を代表する陶芸家。
先「そうそう、藤本先生はノリが良くてね。 工房の電気を一部だけ残してスポットライトみたいにする訳。 で、こういう曲を演奏したの。」
それが衝撃だったんだ。重低音が鳴り響くような めちゃくちゃロックな曲だったの。 こんな格好いいロックに乗っちゃう先生だったんだ・・・。 教科書の白黒写真からは知り得ない歴史。 あの作品を作って、このロックに乗れる。やっぱりすごい。
「藤本先生はね、すごく認めてくれたんだよね。 絶対否定はしないし、何でも教えてくれるし、伸ばしてくれる。 こちら側に来てくれようとしてくれるんだよね。 お酒飲むと、周りがどんどん潰れても2人でずっと、 あーでもないこーでもないと話が尽きなくてね。 藤本先生が生きてたら、すごく話がしたいね。 今だからこそ、すごく話がしたい。」
その一言一言の説明、私の頭に電気が走るようだった。 全部、私が佐藤先生に対して思っている気持ちと同じだった。 藤本先生が佐藤先生にやってくれたこと、 すべて佐藤先生が私にやってくれてたんだ。 でも、佐藤先生はもう藤本先生とお話しすることはできないんだ。 感謝の気持ちと悲しみがごっちゃになって、気づいたら 「私の佐藤先生と同じですね。」 と笑いながら涙をポタポタと落としていた。
目の前には「あらあら」と言わんばかりの 佐藤先生とコウさんの優しい笑顔。
引き継がれてきた陶芸家の愛情ををきっかけに・・・ 忙しい中トモちゃんとマルタが来てくれたこと、 料理まで振舞ってくれたこと、 一丸となってやった料理の準備、 佐藤先生のギター、 げんちゃんとのコラボ、 みんなの心のこもったお土産、 知らないうちにやってくれてる後片付け、 などなど今日一日の出来事が走馬灯のように頭をめぐり この奇跡のような出会いと時間に涙が落ちたんだ。
振り返ると9時。 大人2人を家まで送る。 暗闇で佐藤先生の表情はわからなかったけど、握手をしました。 やっぱり言葉はいらなかったよ。
・・・・・
げんちゃん
あなたは「今年で一番楽しい一日でした。」と言ってくれたよね。 残り330日以上あるのに(笑) でもね、私は今年どころか・・・冥土の土産ができたと思っていますよ(笑)
あと言いたいのは・・・
あなたのお父さんの はかりしれない愛情と大きな包容力は その場にいるすべての人を優しく包み込む。
そして、それが確実にあなたに引き継がれていることを 私はあの日、確信しました。
これからも、あなたらしく。あるがままに。
P.S トモちゃん秋に帰国します。またよろしく。
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#1 IZUMI 2010.01.25 16:31
楽しい一日が甦りました!!ありがとう!!
そして、私の知らないパーティのプロローグとエピローグも・・・興味深く拝読しました。
なみちゃん、長くてあっという間の幸せな一日だったね☆
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#2 なみじ 2010.01.26 11:02
IZUMIちゃん
鎌倉野菜の調達から、準備、そして後片付けまで・・・ 最初から最後まで一緒の方向を向いて進んでこれたのは、 あなただったわ! 本当にありがとう!楽しかったね☆
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